実は陣取りゲーム!

 

さて、のっけから言ってしまいますが、アメリカンフットボールとは、実は陣取り合戦であり、陣取りゲームなのです!ボールを進めていくことで陣地を獲得していくのですから、まさに陣取り合戦です。

 

オフェンス側(攻撃側)がパスやラン攻撃によって相手のエンドゾーンまで陣地を進めていこうとするのを、ディフェンス側(防御側)が何とか阻止するという内容のスポーツです。

 

エンドゾーンからエンドゾーンまでのフィールドは長さ100ヤード(約90m)あり、エンドゾーンと平行にラインが5ヤード毎に引かれています。また、エンドゾーンからの距離は10ヤード毎に表示されています。競技に参加する人数はサッカーと同じですが、オフェンス11人 対 ディフェンス11人です。つまり、オフェンス専門の11人、ディフェンス専門の11人で戦うわけです。

 

面白いのは、攻守交替する際に、殆どの場合でフィールドにいる11人全員が入れ替わることです。キックオフ、パントを蹴る時などは、キッキング専門のチームが結成されたりするので、実際には1ゲームに大勢の選手が試合に出場するスポーツということになります。

 

攻守交替するタイミングは野球に似ています。それは野球の「スリーアウト」がアメリカンフットボールでは「フォースダウン」となっているからです。オフェンスを続けて陣地を進めていくための条件があって、それは4回攻撃して10ヤード(約9メートル)以上前進するということです。野球なら、3ストライクで1アウト、合計3アウトで攻守が交替となりますが、アメリカンフットボールでは、1回ごとの攻撃を「ダウン」と呼び、ファーストダウン、セカンドダウン、サードダウン、フォースダウンとなります。そしてフォースダウンまでで10ヤードの前進ができないと攻守交替です。

 

4回目は、パント(ボールを手から落として地面につく前の状態)を蹴って陣地を挽回して終了するのが一般的です。